脳梗塞からの復帰

t-PA 脳梗塞の特効薬

t-PAは簡単に言うと、脳の血管に出来た血の塊(血栓)を溶かす薬です。アメリカでは既に使用されていますが、日本では臨床試験が遅れてしまい、最近になって保険が適応されるようになりました。

脳梗塞発症から3時間以内の使用が効果的で、t-PAを使用した場合には、脳梗塞の発症によって生じる麻痺や失語症などの後遺症が残らないそうです。一方で、3時間経過した後の使用は、効果が薄く、脳出血の発生リスクが高まると言われています。

副作用として、脳出血を発症する可能性があるので、t-PAを使用するかどうかは、患者さんのご家族と医師が話し合い、副作用の危険性について理解する必要があります。