脳梗塞からの復帰

病後1年半を経て

去年の4月末に倒れてからおよそ一年半が経ちました。当初言語の方は回復するのに1年半かかると言われていましたが、まだほとんど喋れない状態です。何かを取って欲しい時に「アレ!アレ!」と腕を振り上げて指さすので、こちらが「新聞?」「コップ?」と言えば、その通りに復唱するのですが、なかなか自分から言葉を出すのが難しいようです。言葉が戻るまで、あと1年半くらいはかかりそうです。

今年の4月になってから、一人で散歩に出られるようになりました。家の近所をおよそ30分程度です。散歩の途中で倒れたりしないか心配なのですが、念のためポシェットの中に氏名と住所の書いた紙を入れています。予備軍の段階ですが糖尿病もあるので、適度に運動をしないと動脈硬化が悪さをする怖れもあります。

外出時には杖をついて歩いていますが、夏になってから家の中で杖を使うことはなくなりました。徐々に回復しているみたいですが、やはり風呂に入れている時の実感としては、右腕も右足も以前と同じように動きません。

食事にも気を遣うようになりました。以前は退院後に1個80キロカロリーはある干しぶどう入りのパンを10個くらい食べていて、家族もカロリーの高さに気づかず可哀想だからと食べさせていたのですが、その後右足に激しい痛みを起こして、入院する羽目になりました。

1日1440キロカロリーの食事制限ではお腹が空くのか、退院後も夜中によく冷蔵庫を漁っていましたが、厳しく言い聞かせたので、自分でも分かってきたのか、夜中に間食することもなくなりました。1日170mlだけ飲ませていた唯一の楽しみでもあるビールも、足の痛みで倒れてからはやめさせました。

食事療法が功を奏したのか、今年の1月からは、倒れることも足が痛くなることもなく、順調な日々を送っています。後は何か趣味でも見つけてくれればいいのですが。とりあえず、食べ過ぎないことが大事みたいです。(2006.07.23)